VOL. 87

皆様はじまして。向島店の工藤洋詩です。
この度コラムの依頼があり、第6回シリーズで書かせていただくことになりました。
私のテーマはズバリ”馬”です。
馬と聞くと乗馬とかを思い出されるかたも多いと思いますが、私の馬と言うのは競馬です。
競馬といったら馬券を思い浮かべる方も多いと思いますが馬券だけではない色んな遊び方があるので紹介します。
6回のシリーズが終わったころには一人でも多くの方に馬ファンになっていただけたらと思います。
まず私が何故馬が好きになったかを一回目で紹介していこうと思います。
今でも忘れもしない1992年11月8日(日)京都競馬場。
私はまだ高校3年生でした。
それまでにも競馬はなんとなく見たことはありました。
オグリキャップの有馬記念など世間でも騒がれるレースは興味がありました。
しかしこのレースほどではありませんでした。
なぜこのレースをまじまじと見るようになったかというと、その前日からなにやらテレビの雰囲気が違っていました。
後から知ったのですが、1984年のシンボリルドルフ以来ミホノブルボンが無敗の3冠馬になれるかどうかの大一番だったのです。
前日何のテレビか分からない(ブロードキャスターだったような)ですが、特集をしてました。
レースはミホノブルボン対ライスシャワーだと言っていました。
ミホノブルボンは血統も良くなく、騎手も地味な人でした。
鍛えて鍛えて強くなった馬です。雑草です。
しかも馬ではなくボディービルダーのような筋肉隆々の体をしていました。
一方ライスシャワーは血統もよくお坊ちゃまと言う感じでした。
しかも騎手も一流の騎手でした。
菊花賞というレースは3000Mあります。
サラブレットはスピードの極限を求めて品種改良がなされてきています。
3000Mというのは人間にしてみればマラソンです。
ミホノブルボンはもともとスプリンターです。
スプリンターとは短距離を得意とする馬です。(1200M~1600M)
人間でもマラソン選手に筋肉隆々の人はあまりいませんよね。
どちらかというと、100Mや200Mの人がそういう体型だと思います。
人間の世界に例えたら、大袈裟に言えばマラソンを走るのにマラソンランナーと100M走の選手が戦うようなものです。
しかし100M走の選手は、弱音を吐かず、マラソン選手に勝つために、一生懸命練習をしました。
調教によってスタミナをつけようと。
このような対決があると、日本人はミホノブルボンを応援しますよね。
僕もミホノブルボンを応援しました。
ミホノブルボンの調教師の戸山為夫と言う人の信念は馬は調教すればするほど強くなると。
なのでその調教にたえうる馬しか預からない。
高額な馬は故障があると馬主に負担がかかるから、安くて、丈夫な馬しか預からないと言うのを後に知りました。
鍛えたスタミナ対血統から授かったスタミナの対決だったのです。
レースが始ましました。ミホノブルボンは鍛えたスタミナしかないので、途中からかなり苦しそうでした。
苦しいのか舌を出していました。でも一生懸命走りました。
みんなの期待を乗せて。
直線でミホノブルボンは先頭に立ちましたがそれでも苦しそうでした。
ゴール200Mぐらい手前でライスシャワーに交わされて2着になりました。
よく頑張りました。
しかし勝ったのはライスシャワー、1着と2着の差はとてつもなく大きいです。
しかしこのレース、ミホノブルボンが勝っていたら馬にのめりこむようなことはなかったと思います。
なぜミホノブルボンは負けたのか、血統ってそんなにすごいのかと。ライスシャワーも調教はしていると思います。
しかし天性のスタミナが鍛え上げたサイボーグのような馬に勝ってしまうのかと。
その日以来衝撃を受け血統というものを詳しく知りたいと思うようになりました。
今でも馬券は買いますが、予想の根本にはいつも血統があります。
血統の基本はお父さんとお母さんのお父さんです。
この2頭の相性によって決まります。
この2頭の現在ですが、ミホノブルボンは競争成績を買われて種牡馬(たねうま)として、
北海道にかえりましたが、この馬は本人の努力で強くなった馬なので、血統は地味な馬で、いい2世はまだ出ていません。
一昨年新婚旅行で北海道に行ったのですが、真っ先にミホノブルボンに会いに行きました。
とても元気よく牧場を走りまわっていました。
一方ライスシャワーはその後も活躍しG1と言われるレースを勝ちまくりましたが、
なぜか京都競馬場でしかG1は勝つことが出来ませんでした。
京都の彼女でもいるのではないかと言われるくらいに。
1995年6月4日の宝塚記念。
宝塚記念は毎年阪神競馬場で行なわれるのですが、この年は阪神競馬場の改装があるため、京都で行なわれました。
気分よくその日も走っていましたが、3コーナーをまわったあたりで止まってしまいました。
脚に故障を発生しました。血統的にもあまり脚は丈夫なほうではありませんでした。
馬はレース中に故障をして、回復の見込みがないと分かると薬殺されます。
治療をしても馬に痛い思いをされるだけなので。
しかも馬は長い間寝転ぶと皮膚が薄いので、そこが壊死してしまうのでたったまま治療しなくてはいけないのです。
その場で薬殺されました。大好きな京都競馬場で・・・
京都競馬場にはそのライスシャワーの偉業をたたえお墓があります。
競馬場のはずれのひっそりとした場所。
しかし今でもお墓をお参りする人は後を絶ちません。
私も京都競馬場にいくと必ずお参りします。
競走馬の安全を祈って。

↑このように花が絶えません。

↑裏には血統と戦績が書いてあります。
このようにこの2頭から私は馬に引き込まれていくようになりました。
第二回目は今はまっている1口馬主についてご紹介します。
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